■種類
　まず、イリュージョンダンスは、見て分かるとおり乱舞系の超必殺技です。KOF'97から鳳凰脚に代表される乱舞系超必殺技のほとんどはガードされても削りダメージを与えるようになりましたが、八稚女、イリュージョンダンスだけは初段がガードされるとそこで止まる性質が残りました。これは、ガード時に必殺技の削りモーションのヒットマークが出ますが、実際には1ドットも削ることは出来ません。
　また、KOF'97からほとんどの乱舞系超必殺技は連続技に組み込んで使うことが可能になりましたが、出がかりのバック転(以下後退)が長いので連続技に組み込むことは出来ません。

■無敵
　ほとんどの乱舞系超必殺技は、出がかりに無敵時間を伴うようになりました。これはイリュージョンダンスも例に漏れず、最初の後退モーションは全身が完全無敵になります。この無敵時間発動中は、攻撃判定は出ていないようなので、後退モーション中に敵が触れても瞬時に攻撃が発生するわけではないようです。また、投げられ判定は残っているので、後退中に1フレーム系のコマンド投げなどを出されると完全に潰されます。
以前は突進中でも飛び道具を回避することが出来ましたが、今は出来なくなっています。

■判定
　判定はかなり強く、よほどのことがない限り潰されることはありません。また、相手が空中にいる場合は無条件で打ち勝つことが出来るので(例外はあります)、確定を狙う場合は主にこのシチュエーションに持ちこむことになります。
　例外というのは空中必殺技のことで、特に飛翔脚や飛燕龍神脚などの急降下系の必殺技にぶつかると一方的に負けてしまいます。
　判定は、通常版とMAX版では変わりませんが、弱と強では明らかに判定の強さに違いが出てきます。判定は一方的に強の方が強く、相手の攻撃を潰しながら確定を狙う時は強で出すことが大前提となります。

■弱・強の違い
　弱強の違いは、先に挙げた「判定の強度」の他に「速さ」と「移動距離・高さ」があります。攻撃発生の速さは弱の方が速く、こちらなら対空としても使うことが出来ます。移動距離は強の方が長く、画面端まで届きます。高さは、突進時の軌道のことで、背の低いキャラだと飛び越えてしまうことがあります。
技後の硬直は強の方が大きくなります。

■通常版・MAX版の違い
　これは見て分かると思いますが、ヒット数と威力が明らかに違います。通常版とMAX版の違いは、この他に判定や速度に全く変化が見られないので、単に攻撃力が変化することだけを覚えておけば問題ありません。

■攻撃発生時間の短縮
　一部常識化していますが、知らない方のために改めて記述します。キングのイリュージョンダンスは、その大きな後退モーションが攻撃発生速度の足を引っ張っているわけです。この後退モーションは、自分が画面端に追い詰められている状況下で出すと、後退する距離が短縮されるため、物理的な時間が短縮されて、実際の攻撃発生速度が劇的に高速化します。これにより、イリュージョンダンスは画面中央と画面端に追い詰められた状況では、確定条件が微妙に違ってきます。